幽霊塔(乃木坂太郎先生)のネタバレ感想です。

ネタバレからどうぞ。

幽霊塔漫画ネタバレ

昔の日本が舞台となり物語は始まる。

今から2年前のある夜100年近く動かなかった時計塔が一度だけ動いた。

その日は養女麗子によって藤宮たつが殺された夜であった。

そしてその事件があってから2年後の今の神戸、主人公である天野は謎の男に出会う。

その男はテツオと名乗っていた。

テツオは天野に時計塔にあるとされている財宝を探す手伝いをしてほしいと頼む。

その代わりに金と名誉がもらえるというのだ。

金もなく名誉もない天野には魅力的な提案であったので、この機会をチャンスと考え請け負うことを心に決める。

様々な事件が起こる中それを乗り越えていく二人。

そうして天野とテツオと幽麗塔の関係はいよいよ最終局面に入っていく。

ある日に丸部という人物と話すテツオ。

その内容というのが脳交換の提案を考えといてくれというものであった。

そして何かを考えたテツオは側近の女性に机の上を全て片付けるよう頼む。

丸部は女の体になるために脳を交換したいのであった。

テツオの見た目は男であったが、実は女でありさらにその正体は麗子であったのだ。

テツオ自身も男になりたいという願望が少しあったので迷ってしまうテツオ。

果たしてここからの展開はどうなっていくのか。

幽霊塔漫画感想

この作品「幽麗塔」はテツオと天野が幽麗塔を攻略して金と名誉をを得る目標に向けて奮闘するストーリーで、その中で様々な問題にぶつかっていきます。

初めは幽麗塔の宝を探すということでサバイバル系の要素が強い作品と思っていたのですが、読んでみると殺人事件の内容から始まり、「脳交換」などの未来的な要素が詰まったサスペンス的な作品と分かりました。

他のサスペンスものの作品は物語の終盤でつじつまを無理やり合わせたりすることもたびたびありますが、この作品は1話目から伏線が大量に貼ってあり、終わりから始まりを作ったような構成になっています。

これによって変な違和感や設定の矛盾がほとんどなくして、物語そのものを楽しめるようになっています。

最初から物語の流れを予想しながら読んでいきましたが、何度も予想を覆す展開となっていました。

主人公の天野がストーリーの最初のニートの時期とストーリー終盤の時期を比べるとほとんど別人になっています。

徐々に成長していく主人公を見ていくのは気持ちいいものでした。

途中まで読んで飽きてしまったという人がもしかしたらいるかもしれませんが、しっかり最後まで読んでほしいです。

なぜなら最終回が一番面白いといっても過言ではないからです。

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